開発開始から5年目を迎えたGTウィングシリーズ。
現在、タイプ1:1900とタイプ2:1100~2000については量産化へ向けて体制が整えられており、まもなくリリース予定となっています。
そんな中でそれとは別に現在開発中の保安基準適合品GTウィングである『PN+』を、今回はスーパー耐久ST-4クラスに参戦中のHMR様にテストしていただくことができました!

HMR様(HMR株式会社様)はスポーツカーをメインに販売されており、整備工場やコーティング場を併設しておりますのでアフターも安心なカーショップです。何度かお邪魔させていただきましたが、とにかく綺麗!そしてスタッフの方々がいつも楽しそうに働かれているイメージです。
2026年度、スーパー耐久へシリーズ参戦されております。

で、今回装着したこのGTウィングはJAF戦向けに開発を進めている保安基準適合品。要するに車検対応品です。
これまでは全日本ダートトライアル選手権に参戦中で、エビスサーキット職員でもある竹本選手に全面協力いただき、開発を行ってきました。

そんな中で今回は同じくJAF戦で保安基準適合品といえど、オンロードでの性能評価ということでスポーツランドSUGOにてHMR様のS耐マシンに装着して実走テスト・評価をしていただくことができました。
迎えた当日はというと、あいにくの雨模様。

メカニックの方々が走行準備をする中、ドライバーである石川選手(HMR代表)と地頭所選手に現在まで行ってきたテスト内容とフィーリングを事前にお伝えし、ウィングの特性や目指している方向性をお伝えさせていただきました。

そして走行セッションがスタート。引き続き雨が降る中ではありますが、次戦のS耐(開催地はここスポーツランドSUGO)に向けたテストメニューを両ドライバーで消化していきます。

HMR様で準備されたテストメニューの中に、今回持ち込んだ『PN+』仕様のGTウィングが組み込まれていますので、こちらとしてもスムーズにテストへ移行できるように準備を進めます。
といっても、今回のテスト用ウィングを取り付けるためのトランクを事前にHMR様に送り、トランク本体が車両へ取り付ける際に干渉する箇所の加工(主に給油リグ部)と、固定するキャッチ部の取り付けを行っていただいています。(ご協力に感謝)

あとはウィングの装着位置などをこちらで検討した値でトランクに固定し、スムーズに入れ替えてウィングテストが行えるように準備を進めました。
走行に際しては雨は止みそうで止まず、残念なところはありつつも、水飛沫は普段は見えないものが可視化されるので他の車両との比較やウィングレスの車両を見て密かに妄想しておりましたw





天候はあまり回復せず、テストメニューが十分にこなせない中ではありましたが、ウィングテストを行っていただけることになりました。時間が無い中、感謝しかありません!

ウィングテストにあたってはトランク本体ごとスイッチとなりますが、メカニックの方々のご協力もあり、交換作業は数分で完了。最後は取り付け状態で最終調整を行い、装着完了となりました。


それにしても、この作業に携わってみて改めてドライバーとメカニックの連携が素晴らしかったなと感じました。日常から同じ職場で時間をともにしているというのもありますが、お互いの信頼関係のもとで成り立つ部分も多いと思いますので、会社そのものの環境も良いんだろうなと実感しました。

そして緊張のコースインです。雨も止み始め、路面コンディションが改善されてきました。

ラップを重ね、ドライバーとは無線でフィーリングの確認を行います。




結果的にはウィングの角度変更は行わず、低ドラックの状態でのテストを続けます。ちなみに私、笑顔ですが緊張と緊張と緊張で生きた心地がしませんでしたw




その後もラップを重ねて、データ収集にご協力をいただきました。




そして降っていた雨も止み、コースはほぼドライコンディションへ。ウィングのテスト内容も消化できたところでもともとのウィングにスイッチを行い、次戦へ向けたテストメニューへと移り、ウィングテストとしては完了となりました。




走行での結論から言うと、今回持ち込んだウィングはスーパー耐久でそのまま使用するには課題が残りました。GTウィングとしての効果は十分にあるものの、私が狙っていた速度域での評価は満足なものではありませんでした。
私もスポーツランドSUGOをたくさん走り込んでいたため、タイムを出す上では『ここのコーナーでこうしたい!』という欲が強くあったため、そこに対しての評価が満足でない以上、『このまま実戦でも使って下さい!』とは言えません。


実戦投入を検討するのであれば当然、車両の再セットアップも必要になりますが、この仕様でセットアップしてもラップタイムやレースへの貢献度と考えると、今回のネガを潰してからでないと無駄になります。

お蔵入りを含めれば4年間で6本のウィングを製作してたくさん実走してきました。
よく『CFDはかけてるんですか?』と聞かれますが、CFD解析はあくまでもパッケージングされた状態での予測値なので、実走でのフィーリングはまったく別物になります。他のエアロパーツの有無や実走行においては時々刻々と変化する車高バランスなどのセットアップでも異なりますし、ハンドルを切れば走行風は真っすぐあたりません。
エアロパーツというものの特性上、トゲがあるパーツはセットが決まってドライバーが活かせるのであれば一発の速さもありますが、少しでも条件が変われば全く楽しくない車両へ変化させてしまいます。
特定用途向けと割り切ればそれもありですが、個人的にはせっかく購入いただくのであれば末永く使っていただき、愛車を末永く楽しめるパーツを提供したいと開発を行っています。それを実現するためには、CFDでの解析なども重要かもしれませんが、実際の環境で、その用途で、さまざまなドライバーやチームが実際に使い、たとえフルボッコに文句を並べられても折れないくらいの心を持ってテストに挑む方が重要であると考えています。
今回、HMR様に協力いただいた中ではこのウィングのメリットやよい評価なども得られましたが、実走だからこそ得られたデータやユーザーさんの声を大切にし、ネガを解消したより良い商品として世にリリースできるように努めて行こうと改めて思いました。
そしてあまりにも悔しいのでどうすれば今回でたネガを解消するか、帰りの道中にはあれこれ妄想し、『ここをこうしたい!』が頭の中では浮かんでおります。今回テストいただいた『GTウィングPN+』をベースに変更を行い、必ずリベンジしたいと思います!

その前に、CF Lab GTウィング保安基準適合品第1号である『PN』をリリース出来るように頑張ります🔥

さて、だいぶ長くなってしまいましたが、今回、大変貴重なテストをご協力いただいたHMR様、誠にありがとうございました!

次こそは『本当の笑顔』になれるように邁進いたしますので、引き続きご協力や評価をいただけますと幸いです🔥

ほんとくやしい!!!!






