この度、CF LabはTeam Fukushima様と連携し、天然由来材料を取り入れた商品開発をスタート致しました。
地球温暖化や環境破壊が問題視されCo2を削減した環境配慮型工法や材料が重要視させる現在、スーパーフォーミュラやヨーロッパ諸国では石油由来のカーボンファイバーから天然由来材料への置き換えが出来ないか?と様々な挑戦が行われております。
弊社でもカーボンファイバーを使用した製品開発を行いつつも何か取り組める事はないかと考え、地元福島市に拠点を構えるアルテクロス株式会社様よりサンプルをご提供いただき…
天然由来材料である『バサルト繊維』を使用した商品開発を昨年から行っておりました。
そしてこの度…
滋賀県に拠点を構える株式会社童夢様よりお話をいただき、スーパーフォーミュラ等にて使用されている天然由来材料Bcomb社の『ampliTex』のサンプルをいただき開発を行っておりました。
当然ながら材料にはメリットデメリットが存在するため、強度面や耐久性・想定製品重量や製作コストや意匠性などを考えながら、様々な積層を行い数多くのテストピースを製作致しました。
試作を繰り返す中で製品化に向け実現可能なピースが出来上がったところで、Team Fukushima様にお声掛けをさせていただき、快くご協力いただける事になりました。
天然由来材料を含むオリジナルカーボンボンネットを製作
今回作ったアイテム。それがこちらの天然由来材料のハイブリッド&インフュージョン工法にて製作されたボンネットです。
それもただ形にするだけではなく、国内にて開催されているイベント、『FORMULA DRIFT JAPAN』に参戦されている末永選手のRZ34用です。これからモータースポーツに実践投入となり、様々なテスト・検証を行います。
搭載車両情報
Team Name: ATLAS TIRE DRIFT Team Fukushima
Car Number: 311
Car Model: FAIRLADY Z
Dr:末永 直登 NAOTO SUENAGA
製作に関して意匠面は童夢様よりご提供いただいたampliTexを使用し、ハニカムコアとバサルト繊維をサンドイッチする形で製作致しました。
ハニカムコアはPET材では御座いますが、リサイクル材ですので環境にも配慮した材料となっております。
お披露目はFDJ Rd.4のスポーツランドSUGO
7/22・23日に開催される『FORMULA DRIFT JAPAN Round.4スポーツランドSUGO』にてお披露目となります。
当日は私も帯同させていただき実戦でのデータ収集をさせていただきます。また、当日はMOTOR GAMES SUGOとしてドリフト以外にもFMXなどのバイクイベントも開催されますので、是非会場にお越しいただければと思います。
今後の展望
国内のレース業界でも試作・テスト中の素材で、弊社でも試作・テストを開始したばかりである為に未知数な所が多々御座います。
スーパーフォーミュラなどに使用されている材料はオートクレーブでの製作の為いわゆる『プリプレグ化』されていないと製作出来ませんが、当社工法の場合はいわゆる『生機』であればサンドイッチが出来ます。
当然ながら加圧による剛性は敵いませんが、『これ試してみよう』がすぐに行えるのがメリットと考えます。
『モータースポーツとエコ』は結び付けが難しいと考えられておりましたが、このような取り組みを行う事によって今までモータースポーツに興味が無かった方や会社様に少しでも知っていただく機会を作っていければと考えております。
今回お世話になっている仕入れ業者様やTeam Fukushima様、そして弊社の取り組みに共感いただける会社様と連携して一歩ずつ実現していければと思っております。