軽量・高強度・空力性能・デザイン性の全てを追求しました
発売から30年が経過し、人気が衰えるどころか更に愛好家が増え続けているマツダ RX-7 FD3S型。ボディ全体が流線形となっており空力性能と意匠性が大変高く、少しでも弄ってしまうとバランスを崩してしまい、造形屋にとっては大変難しい車両となります。
そんなFD3S RX-7の完全オリジナル形状のボンネットを形にすることは、CF Labとしてとても有意義な挑戦でした。
FD3S RX-7の良さを崩さない
なおかつ際立たせて空力的な機能を盛り込めるデザイン
FD3S RX-7のこの美しいデザインに装着するカーボンボンネットを形にするにあたり、念頭に置いたのは以下の3つでした。
- バランスを崩さない
- ダクトはアンダー方向
- シンプルに
FD3S RX-7の象徴であるリトラクタブルライト・車全体の低さ・流線形を壊さない様にデザインをさせていただきました。
センターに並んだ大きな二つのダクトはFD3S RX-7に多く見られるいわゆる『Vマウント』を考慮し、インタークーラーとラジエーターからの排出角度を考え配置致しました。
また、プレスラインをボンネット後方まで伸ばす事によって排出された空気をサイドへ導き、高温の空気をウイングに当てないよう考慮しております。ウイングの効きも向上する事が期待出来ます。
サイドに分かれた二つのダクトは、リトラクタブルヘッドライトの裏に溜まる空気溜まりを排出する他、軽量に仕上げる上で重要な高速走行時の『ボンネットの浮き』を軽減する効果が期待出来ます。
センターとサイドに配置されたダクトの間には、FD3S純正の状態からうっすら『谷』が造形されております。
ここのデザインを崩さず最大限に生かす事によってダクトを強調し車高を低く見せる為に、センターは低く・ダクトにつながるエッジ部分のみ少しだけ盛り上げております。
最大限の逃げは配慮しました
が、インタークーラーのパイピングなどと干渉します
ボンネットをデザインするにあたり、各ダクトや形状などは機能を優先しつつも、補器類との干渉も考えて最大限の逃げを持てるよう設計しました。
けれどもこれだけ攻めた形状の場合、車両によっては冷却系のレイアウト次第でパインピングなどに干渉してしまいます。そのあたりは写真のような逃げ加工が必要となります。
タワーバー・ラジエーターリザーブタンク・エアポンプ・オルタネーターなど実車にて干渉チェックは行っておりますが、各補器類の社外品への変更やエンジンマウント変更による干渉がある場合が御座います。あらかじめご了承ください。
VaRTM工法(インフュージョン)&エポキシ樹脂の強さには
弊社も改めて驚きました
弊社が得意とする工法のVaRTM工法(インフュージョン)は高強度でありながら軽量な製品づくりが可能です。
またエポキシ樹脂を使用することで製品の経年劣化や熱害による縮みを軽減する事ができます。面が大きい部分にはそのエポキシ樹脂で構成されたハニカム材を挟む事によって、ボンネットとしては規格外の剛性を持たせております。
軽くて強い炭素繊維ですが、裏骨無し仕様のボンネットであっても、場所によっては大人が乗っても大丈夫な程の強度を誇ります。(乗らないでくださいね)
ボンネットピンが取付けされる部分にはハードポイントを設けております。
こちらの商品は裏骨無しの標準軽量仕様です
国際サーキットレベルの速度域でも耐えられます
裏面はヒンジを取付け出来る最低限の裏骨とすることにより軽量に仕上げております。
通常であれば全体に裏骨が無いとボンネットとしての強度が確保出来ませんが、この仕様であっても国際サーキットレベルの速度域での走行を耐え抜きました。
純正重量8kgに対して約4.3kgとなっております。
商品の取り付けや使用について
- ドライカーボン同様表面はエポキシ層となるため表面保護の観点からクリア塗装を推奨致します。
- ドライカーボンでハニカム材を使用する際に多く見られる大きな巣穴は軽減出来ておりますが、クリアゲルコート仕上げではない為カーボン目による巣穴は存在致します。
- パイピング等の干渉前提の仕様となっておりますので加工処理が必要となります。
- 取付けは経験豊富なショップ様にて取付けする事を強く推奨致します(業販御座いますのでお問合せ願います)
- ボンネットピンは4点推奨。エアロキャッチ等にて取付けし全ネジ部分はホース等を挟みバタつきが無い状態での固定をお願い致します。ボタンタイプはお勧め致しません。高速サーキットを走行される方は必要に応じてメバリ等のご対応をお願い致します。
- 製品重量
- 約4.3キロ(純正約8キロ)
- 納期
- 受注生産(別途相談)
- 品番
- MZ250001